20190206の所感～或るバンド～

文章書きたい。特に理由はない。

2018年4月、東京に来て知らないあるバンドのライブを初めて見た。
2018年9月、あるバンドが活動中止した。
2019年2月3日、あるバンドのライブがあった。
2019年2月11日、バンド解散するか否かが決まる。

私はそのバンドについて好きか好きじゃないか簡単に言えない。
日々の中で曲を聞くわけでもないし、覚える気もない。
誰かに教えたくもない。
それでもライブに行く、その人に会いに。

ライブで泣く。最初から全力で叫ぶボーカルはライブ中倒れないのか
見ていて不安になる、それでもベースは笑っててギターは楽しそうに尽きる。
私の好きなバンドっぽい曲を書くのは好き、演奏がうまいのも声も好き、
でも歌詞はまだ受け付けたくない気持ちになる。そんなものは関係なく。

ライブで私は泣く。マスクの下でボーカルのように叫ぶ。歌詞を想像する。
足を鳴らして、上でもなく下でもないまっすぐ前を向いて、世界を見つめる。
目が合っても実際に見ているのはバンドじゃなく私の中の世界で。
全力で歌うライブは、私の魂に共鳴する。
この時間だけは、私は自分自身を見つめることができる。
ライブに行く。

ライブ終わり、何かとても重たく大事なものを受け取った気になる。
言葉にすると熱が消えてしまいそうで、
何かするとその経験で上書きされてしまいそうで、
Ｔｗｉｔｔｅｒにもかけず、何もできず、
心が震えて私の世界を新構成することのできる大事な何かを抱える。

震えた反応をどうにかして言語化したり物とか曲とか作って楽になりたいのに、
怠惰な私は今日だって人とつながって弱くなり続けている。